スキューバダイビングをされている方へ
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スキューバダイビングを
されている方へ
– SCUBA DIVING
スキューバダイビングをしている方で、耳の調子が悪いとおっしゃり、当院を訪れる方も多くいらっしゃいます。
私自身もスキューバダイビングを趣味としているので、耳が不調になるのはよく分かります。
スキューバダイビングにおいては、潜水降下の際に体に外圧がかかるので耳抜きがとても重要です。
きちんとその知識を持っていても、耳に負担がかかり炎症などが起こることがあります。
耳に何らかの症状が見られたときは、無理をなさらずに当院にお越しください。
耳抜きの重要性
スキューバダイビングは潜水を行うので、その際に高い水圧と空気圧がかかり、肺・中耳・副鼻炎などの空洞部分の空気が圧縮されます。
そのため外側からの力が空洞部分にかかり、圧外傷が発生することがあります。
また、浮上する時も今度は逆に空洞部分から空気の膨張により外側へ力が加わり、圧障害が発生するのです。
そこで重要となるのが耳抜きです。
スキューバダイビングをされる方はご存知かと思いますが、耳抜きを行うことで水圧の変化に対応し、耳への負担を軽くすることができます。
一言に耳抜きといっても様々な方法があります。
鼻をつまんで耳から空気を抜く方法(バルサルバ法)、鼻をつまんでつばを飲み込む方法(フレンツェル法・トインビー法)、鼻をつまんであくびをする方法(ヨーング法)、鼻をつまんで顎を左右に動かす方法など、様々です。
水中では圧力の変化が早いので、素早く正確に耳抜きを行う必要があります。
ですので、ご自身の一番やりやすく耳に負担がかからない方法を見つけ、きちんと耳抜きを行ってスキューバダイビングを楽しんでくださいね。
スキューバダイビングでよく起こる症状
スキューバダイビングでは、耳抜きができずに「潜水性中耳炎」や「鼓膜穿孔」が引き起こされる場合があります。
潜水性中耳炎とは
潜水時に耳抜きがうまくできなかった場合に、中耳腔内に体液が染み出て、それが体に吸収されてしまうために難聴や耳がふさがったような状態になる症状です。
鼓膜穿孔とは
耳抜きができないまま潜水を続けていると、鼓膜が水圧に耐えられず鼓膜が破れてしまったり、傷がついたりしてしまう圧障害です。
鼓膜穿孔の症状になると、めまいも誘発することがあります。
めまいを引き起こすとダイバーは方向感覚を失い、水面の方向が分からなくなるなど、危険な状態になることもあるので注意が必要です。
浮上の際にも引き起こされうる症状はあります。
潜水病(減圧病)やリバースブロックによる中耳障害などです。
潜水病の症状は様々で、筋肉や関節の痛み、胸痛、呼吸困難などありますが、万全の体調で浮上をゆっくりと行えば大丈夫です。
リバースブロックは浮上の際に中耳腔内の圧を減少できない時に起こり、めまいや圧平衡が正常に戻らないなどの中耳障害が表れる症状です。
ここまでたくさんの症状を挙げてきましたが、知識を持って万全の体調で臨むことが重要です。
無理をせず、安全にスキューバダイビングを楽しみましょう!
治療について
症状により治療方法は変わりますが、聴力検査や細菌検査などを行って状態を調べます。
そして症状にあわせて治療をしていきます。
もし何らかの症状が出た場合は、早めに診療を受けることをおすすめいたします。